真面目系 『 誰かにかけた迷惑は、別の誰かに恩返しすればいい。
『 他人にどう言われたっていい。 わたしの価値観を理解してもらうつもりもないし、 人に言われたくらいで揺らぐような恋はしてないから 』 【小木曽 雪菜】 『 どうして… どうして俺の前からいなくなろうとするんだよ!? 』 『 っ!?』 『 どうして俺に一言の相談もなく!? 『 俺ってその程度なのかよ? 『 ………』 『 答えろよ…っ』 『 お前は…その程度だよ』 『 〜っ!』 『 その程度だから、なんにも言えないんだ』 『 海外に行くことも、離ればなれになることも、 『 意味わかんないって… 『 友達でなんかあるもんか。 『 笑うなよ…』 『 あ〜、馬鹿馬鹿しくなってきた… 『 だから、笑うなって…』 『 なにが『俺の前からいなくなろうとする』だ… 『 やめろよ…』 『 そんなのはなぁ………っ、
『 あたしの前から先に消えたのはお前だろ!? 『 え…』 『 手が届かないくせに、ずっと近くにいろなんて、 『 なのに、 『 あんな…毎日、毎日、目の前で、心抉られて…
『 あたしに最初に言うことが誠実なのか…? 『 だって冬馬………俺たちのこと、認めてくれるって』 『 人を傷つける事実を堂々と相手に押し付けて、 『 傷ついてるなんて知らなかった。 『 そんなの、女の扱い方を何も知らない、 『 そうだよ、俺はそういうつまらない普通の男だよ。 『 そんな女のこと何も知らない奴が、
『 そんな風に、逃避で仕事や勉強頑張ったって、 結局その結果は質の差として現れるんだからな? 仕事に本気にならないと、
武也の言うことは、正しさだけで言えば完璧だ。 でも、正しいだけで物事を決められたら、
『俺…もうお前を、騙せない』 『それが…あたしの望みなのに?』 『嘘で好きだなんて言えない。 『この冬、だけでいいんだ。 『愛してるって言ったら、 『っ…』 『嘘で、終われない。 『春希…』 『だから、五年前と同じにはできない。 『………』 『誰もが傷つかない恋なんて、もうできない。 『だから俺は… 『それってさ…それってさ…』 『もう喋るな』 『もしかして、もしかしてさ… 『言うな!
【北原 春希】 『駄目だよ、雪菜…』 『俺、雪菜のこと、こんなにも傷つけたんだぞ?』 『半年間も、ずっと孤独のままでいさせたんだぞ?』 『償ってくれればいい…これから半年以上かけて』 『そうやって、一時の寂しさに負けて元に戻ったとしても、 『そんなの、やってみなきゃわからない』 『俺は、雪菜に許されるべき人間じゃない』 『それはわたしが決めることだよ!』 【北原 春希】
『 嘘…なにあれ春希じゃないだろ? あいつ、あんなに弾けたっけ? 』 『 コーチが優秀だと…って奴じゃない?』 『 お、俺のどこが劣るってんだよ?』 『 性別とか、春希の好みとか…』
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