「しろくて、かくばってますが……?」 「サンドイッチというものです。食べ物です。
妖精は首を振りました。 「これは、しろすぎます」 「意味不明なんですけど」 「うけいれがたい、かくばりぐあい」 「……ちょっと食べてみればいいでしょ。 「いりません」 妖精はサンドイッチを押し返します。 「かえさるのものはかえさるに。 「……変な格言知ってるんだから」 「これたべても、はっぴーにはなれぬです」 「ハッピーにね……あ、そうだ。 包装された角砂糖ひとつを、妖精の前に出します。 「おお……」 ぺりぺりと包装をむくと、真っ白い角砂糖が出てきます。 「こういう、しろくてかくばったものを、まってました」 「さっき同じ理由で拒否ってたのに……」 「これ……これ……かじれます? 「かじってよし」 妖精は砂糖にかぶりつきます。 「しあわせの、しろいこな!」 「誤解を招く表現だなぁ……」
【私】 「むう、点呼」 五人の妖精さんが横一列に並びます。 「いちばん」 五人の息はピッタリ!(嘘です) 【私】 |