やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。

真面目系 / 笑い系

 

 

 

真面目系




別に助けてやろうなんて気はこれっぽっちもないんだけどよ、
知ってる女の子が目の前で泣きそうになってると
胃がきゅるきゅるして飯がまずくなんだよ。
やっぱご飯くらいおいしく食べたいじゃねぇか。

それに、そうやって攻撃されるポジションは俺のものであって
他の誰かにやすやすと譲ってやるわけにはいかないわけだ。

あー、あとあれだ。

……気に入らねぇんだよこの野郎。

 


【比企谷 八幡】



正しいやり方が偉いだなんて,それこそが怠慢だと俺は思うのだ。

教科書に従って、カリキュラムをこなして、ノルマを達成して……。

それは今までの伝統と正攻法にのっとっているだけじゃないのか。

過去の財産に依存して、権威に寄りかかって、
未だ何者でもない自分自身を塗り固めるものではないのか。

自分の正しさを何かに委ねることのどこに正しさがある。

 


【比企谷 八幡】


『始め方が正しくなくても、中途半端でも、
 でも嘘でも偽物でもなくて……、
  好きって気持ちに間違いなんてない……と、思う、けど 』

【由比ヶ浜結衣】



俺たちは、少なくとも俺には、人を信じて任せるということができない。

それでうまくいかなくても自分一人を責めればいい、
誰かを責めたくなどない。
誰かを恨みに思うのは恨みに恨みきれない。

それは優しさでも責任感でもない。
自分のことなら諦めもつくが、
人にされたことでは諦めがつかないからだ。

あのときあいつがこうしていれば、
そのときそいつがちゃんとやっていれば、
そう思って生きていくのはとても重苦しくて辛くてやるせない。

なら、一人でやってしまうほうがいい。

自分一人の後悔なら、嘆くだけで済むから。


【比企谷 八幡】



みんなでやることが素晴らしくて、
みんなでやることがいいことで、
じゃあ、一人でやることは悪いことなのか?

どうして、今まで一人でも頑張ってきていた人間が
否定されなきゃいけないんだ。

そのことが俺は許せない。


【比企谷 八幡】



一朝一夕たかだか数か月で人間が劇的に変わってたまるか。
トランスフォーマーじゃねぇんだよ。

なりたい自分になれるなら、
そもそもこんな俺になってない。

変われ、変わる、変わらなきゃ、変わった。

嘘ばかりだ。

今の自分が間違っていると、
どうしてそんなにも簡単に受け入れられるんだ。
なんで過去の自分を否定するんだ。
どうして今の自分を認めてやれないんだ。
なんで未来の自分なら信じることができるんだ。

昔、最低だった自分を、今どん底の自分を認められないで、
いったいいつ誰を認めることができるんだ。
今の自分を、今までの自分を否定してきて、
これからの自分を肯定することなんてできるのか。

否定して、上書きするくらいで変われるなんて思うなよ。

肩書きに終始して、認めてもらえていると自惚れて、
自らの境遇に酔って、自分は重要な人物だと叫んで、
自分の作った規則に縛られて、
誰かに教えてもらわないと自分の世界を見出だせないでいる、
そんな状態を成長だなんて呼ぶんじゃねぇ。

どうして、変わらなくていいと、そのままの自分でいていいと、
そう言ってやれないんだ。



【比企谷 八幡】



『比企谷。 誰かを助けることは、
 君自身が傷ついていい理由にはならないよ』

『いや、別に傷つくってほどのもんでも……』

『……たとえ、君が痛みに慣れているのだとしてもだ。
 君が傷つくのを見て、痛ましく思う人間もいることに
 そろそろ気づくべきだ、君は』


【比企谷 八幡】
【平塚 静】



さんざん見てきたことだ。
雪ノ下に限ったことではなく、集団において、優れた存在は排除される。

出る杭は打たれるのではない。抜いて捨てられるのだ。

捨て置かれ雨風に晒されいずれ朽ち果てる。


【比企谷 八幡】



おかしなもんだ。
有能で優しい奴ほど思うとおりに生きられないなんてな。

いつも誰かに頼りにされて、
それに応えることができてしまって、
いつの間にかそれが常態化してしまう。


【比企谷 八幡】



『誤解は解いたほうがいいと思うけれど』

『誤解は解けないだろ、
 もう解は出てるんだからそこで問題は終わってる。
 それ以上解きようがない』

『……どうでもいいときばかり言い訳して、
 大事なときは言い訳しないのね。それってちょっと卑怯だと思うわ。
 それじゃあ相手も言い訳できないじゃない』

『言い訳なんて意味ねぇよ。
 人間、大事なことほど勝手に判断するんだから』


【雪ノ下 雪乃】
【比企谷 八幡】



『教師も人間、大人も人間だよ。過ちを犯すことはある。
 自覚的であれ、無自覚的であれ、な』

『でもばれたら叱られるんじゃないですか』

『叱られたりはしないさ。
 小言や嫌味を言われたり形式的に呼び出されるくらいで済むだろう』

『それは叱られているのではないでしょうか……』

『違うよ。
 問題を起こすなという命令と、
 問題を解決するよう促すことはまるで違う』


【比企谷 八幡】
【雪ノ下 雪乃】
【平塚 静】



現在の自分を苦しめるのは、過去の自分だ。

おそらく未来の自分を苦しめるのは現在の自分だろう。


【比企谷 八幡】



例えば。

例えばの話である。

例えばもし、ゲームのように一つだけ前のセーブデータに戻って
選択肢を選び直せたとしたら、人生は変わるだろうか。

答えは否である。


それは選択肢を持っている人間だけが取りうるルートだ。
最初から選択肢を持たない人間にとって、
その仮定はまったくの無意味である。

故に後悔はない。
より正しく言うのならばこの人生のおよそすべてに悔いている。


【比企谷 八幡】











笑い系




『あなたの友達で、
 常に女子に人気のある人がいたらどう思う?』

『愚問だな。
  俺は友達がいないからそれは杞憂だ』

あまりにも力強く、男らしい回答。

我ながらタイムラグゼロでやや食い気味に即答したことに驚いてしまう。
その驚きは雪ノ下も同様だったろう。言葉に詰まり、口をぽけっと開けていた。

『……一瞬、かっこいいことを言ったのかと勘違いしたわ』


【雪ノ下 雪乃】
【比企谷 八幡】



『テニスには古来から禁断の技がある。
 その名も「ラケットがロケットになっちゃった!」だっ!』

『ただのラフプレーだ!?』

『……まぁ最悪本気だすよ。
  俺が本気を出せば土下座も靴舐めも余裕でできる』

『あさっての方向に本気すぎる……』


【比企谷 八幡】
【由比ヶ浜結衣】



『くっ! ……あ、あれです。
  そもそも遅刻が悪という認識がもう間違いなんですよ!
  いいですか? 警察は事件が起きて初めて動きます。
  ヒーローは遅れてやってくるのが定石です。
  つまり、彼らはいつも事件そのものには遅れているんですよ!
  それでも、彼らの遅刻を責める者がいますか!?
   いないでしょう!? これはもう逆説的に遅刻は正義なんですよ!

『……比企谷。一つ教えておいてやろう。
  力なき正義など、悪と変わらない』

『……せ、正義なき力のほうがよほど悪じゃ、ちょま! 殴るのはノー!』

 


【比企谷 八幡】
【平塚 静】



『しかし、あれだろ、六月とかもうダメだろ。
 祝日はないし、雨降るし、なんか暑いし。
  六月なのにろくでもないってどういうことだよ!』


【比企谷 八幡】



『あれ? ヒッキー、仕事終わったの?』

『仕事ってのはやめることはあっても
  終わることはねぇんだよ』

『何言ってんの?』


【比企谷 八幡】
【由比ヶ浜結衣】



『……俺は養われる気はあるが、施しを受ける気はない!』

『何そのよくわかんないプライド!?』


【比企谷 八幡】
【由比ヶ浜結衣】



いい人。

女子の言う「いい人」とはまず100%「どうでもいい人」のことであり、
良くて「都合のいい人」どまりである。

つまり、もうなんだかダメということである。


【比企谷 八幡】


 

( 戸部の良い所を聞かれて )

『えっと、明るい、とか?』

『明るいだけで人に好かれるなら、ハゲ大人気だろ


【比企谷 八幡】
【由比ヶ浜結衣】



さっきのメールは弟に打ってたもんだったのか。
その途中にあんな笑顔になるとは何この子ブラコン?

うむ、確かにブラジャーにコンプレックスがありそうではある。
大きいサイズだと可愛いものが少ないって、
貧乳の妹が言ってた!


【比企谷 八幡】





うひはー☆
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